将来の虫歯リスクは
3歳までに決まる FUTURE RISK OF TOOTH DECAY
虫歯は細菌数や歯質によってリスクが左右されますが、それがある程度決まるのが3歳までとされています。乳歯のころに虫歯がたくさんあると、その後生えてくる永久歯も虫歯になりやすいため注意が必要です。
成人後は歯周病のリスクも高まりますが、趣味や仕事などで忙しくなり自己管理がさらに難しくなる傾向にあります。小さいころから予防を意識して、お口のトラブルに振り回されない未来を目指しましょう。
生え変わりの
時期(6歳~8歳)は
虫歯のリスクが高め

乳歯の虫歯は、永久歯の寿命や歯並びに大きく影響します。虫歯の根本的な原因は磨き残しですが「歯ブラシを器用に動かせない」というお子様はとても多く、本人磨きだけでは質の高い予防は残念ながらできません。永久歯を守るためにも12歳ごろまでは保護者の方による仕上げ磨きを推奨しています。
磨き残しがとくに起こりやすい時期は、乳歯から永久歯へ生え変わる6~8歳ごろです。乳歯と生えかけの永久歯が混合して凹凸が多いため、磨き残しが多発します。とくに6歳臼歯(第一大臼歯)はとても重要な役割をもっている歯ですので、虫歯にしないよう丁寧に管理をしましょう。

IF YOU HAVE A CAVITY 虫歯になってしまったら
治療の流れ
Step カウンセリング
お口についてのお悩みや症状についてお伺いし、カウンセリングの時点で考えられるトラブルや治療法をご説明します。気になることがあれば遠慮なくご相談ください。
Step 検査・診断
お口のなかを直接見て、トラブルの有無や状態を調べます。場合によってはレントゲン検査も必要です。集めた情報をもとに診断を行い、お子様に適した具体的な治療方法をご提案いたします。
Step お子様との信頼関係を築く
(ラポールタイム)「歯科医院での治療が初めて」「強い恐怖心を持っている」というお子様には、まずは歯科医院の雰囲気に慣れてもらうところからスタートします。
Step 治療(TSD法)
信頼関係を築けたら、いよいよ治療に入ります。これから行うことを事前に分かりやすく説明し、実際に使用する道具を見せて、説明通りに治療をすすめるTSD法を採用しています。
Step 定期検診
お子様が頑張って治療した歯がまた虫歯にならないように、予防に役立つ定期検診をおすすめしています。フッ素塗布やシーラントも行っていますので、ご希望の方はスタッフまでお声がけください。
初期の虫歯であれば、お手入れの改善と定期的なフッ素塗布を行うことで自然治癒する場合があります。治療では歯を削らずに済むため、お子様にとっても負担は少ないです。虫歯がある程度進行している時は歯を削って白や銀歯の詰め物をしますが、状況によっては麻酔が必要となるケースもあります。
ラポールタイム

患者様と歯科医師の信頼関係を築くための時間を「ラポールタイム」といいます。「治療が初めて」「強い恐怖心を持っている」というお子様には、歯科医院の雰囲気に慣れてもらうところからスタートします。スタッフとたくさんお話をして楽しみながら歯ブラシや道具について知ってもらい、信頼関係を築いてから治療に移行するのが私たちのやり方です。
治療を開始するまでに数回の通院が必要になるケースも少なくありません。しかし、その時間はすべて「お子様が無理なく歯科治療・予防を受けられるようになるためのもの」ですので、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

TSD法
治療を受けることへの怖さや不安軽減のため、これから行うことを事前に分かりやすく説明し(Tell )、実際に使用する道具を見せて(Show)、説明通りに治療をすすめる(Do)、このように治療のステップを3つに分けるやり方を「TSD(Tell Show Do)法」といいます。
安心感を与える効果があり、見えないお口のなかの治療だからこそ欠かせない大切な時間です。小さなお子様にも納得して治療を受けていただけるよう、積極的にTSD法を行っております。
ダラダラ食べないで
時間を決めて食べよう! SET A TIME TO EAT

いつもお口の中に食べ物が入っている状態は、虫歯のリスクを高めてしまいます。虫歯を予防するためにも食事と食事の間にお口の中を休ませる時間が必要です。
食べたり飲んだりすると、お口の中は酸性に傾き、歯が溶け始めます。虫歯菌にとって、この酸性の環境は非常に都合が良いのです。それでも虫歯にならないのは、「唾液」が酸を洗い流し中和することで、溶け出した歯の表面を元に戻してくれるからです。
正しい食生活をすれば…
食事のたびにお口の環境が虫歯危険ゾーンに下がり、唾液によって健康ゾーンに戻ります。リズムある食生活をしていると、お口の中が健康ゾーンでいる時間が長くなり、虫歯の危険は低くなります。
飲食回数が多く、
お砂糖をたくさん取ると…せっかくお口の中が健康ゾーンに戻りかけたのに、危険ゾーンに逆戻り。特に寝ているときは唾液がほとんど出ないので、寝る前のおやつは虫歯の危険度がとても高いのです 。

フッ素塗布
乳歯は永久歯よりも歯質が柔らかく、虫歯の進行が早い傾向にあります。発見が遅れると永久歯が変色したり脆くなったりする可能性があるため、注意しなくてはいけません。フッ素はエナメル質を強化するだけでなく虫歯の原因菌の働きを弱める効果もあり、虫歯予防として適しています。特別な機械は使わないので小さなお子様も受けていただけます。

シーラント
噛み合わせの溝を特殊な薬で埋める処置です。機械を使って歯の表面を磨く必要があるので、歯科医院の雰囲気やお口を触られる感覚にある程度慣れているお子様を対象としています。お子様のご年齢に合わせて適切な予防処置をご提案しておりますので、お気軽にご相談ください。
保護者の方へ For parents
乳歯の虫歯を防ぐには、お子様がリラックスして通える環境作りが何より大切です。当院では保護者の方に以下のご協力をお願いしております。

頑張ったら
たくさん褒めてあげる
慣れていないお子様にとって、歯科医院での処置や治療は大きな挑戦です。時には泣いてしまうこともありますが、初めからすべて完璧にできる子はいません。
お子様にとってご家族の方に褒めてもらうことが一番やる気につながります。どんなに小さなことであっても頑張ったらたくさん褒めてあげてください。

歯科医院に
怖いイメージを
持たせない
ときどき普段の歯磨きや歯科医院への通院を嫌がるお子様に対して「先生に怒られるよ」「虫歯ができたら歯医者さんで痛いことされるよ」と注意する方がいますが、お子様の恐怖心が強くなり余計に治療や予防が難しくなります。
歯科医院は「お子様の歯の健康を守る場所」であり、怖いところではありません。麻酔や抜歯も必要だから行っています。 声かけをするときは「頑張ったら先生に褒めてもらえるよ」「頑張っているね!カッコイイよ」というようにプラスになる言葉をかけてあげてください。

お子様に嘘をつかない
歯科医院に行くことを隠して連れてきたり、頑張ったら〇〇を買ってあげると伝えたのにその約束を守らなかったりするのは、お子様が「歯科医院嫌い」になる大きな原因です。一度嫌いになってしまうと前向きな気持ちで通院するのは難しく、虫歯予防どころではなくなってしまいます。お子様に
がっかりした顔をさせないためにも、継続的なお口のケアのためにも、絶対に嘘はつかないようにしてください。
保育士による無料託児サービス FREE CHILDCARE SERVICE
当院は小さなお子様をお持ちの保護者の方が たくさんお越しになります。
その中で以下のようなお言葉を頂くことがありました。
このような理由でなかなか歯医者に通うことができずお困りのお父さん、お母さんのために、治療中に当院の保育士がお子様をお預かりする託児サービスを行っています。保育士が不在の場合は、育児経験のあるスタッフが担当いたします。
対象年齢 | 0歳から就学前のお子様 |
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ご注意 |
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