美しい見た目と
使い心地の良さが
特徴の
インプラント CHARACTERISTICS OF IMPLANTS
歯を失った部位の機能回復治療の一つにインプラント治療があります。インプラント治療とは人工の歯根を顎骨に埋入し、その上に被せ物を行う方法です。
チタンという人体親和性の高い素材を使用するためアレルギー反応がでにくく、審美性・耐久性の高さや使用感の良さから幅広い年齢層に人気があります。
当院には難症例にも対応できるインプラント認定医が在籍しております。
インプラント治療の
メリット・デメリット Merit / Demerit
メリット
- Merit 01
自然な見た目
最終的な被せ物である上部構造には、色や透明感の調整がしやすいセラミックを使用することが多く、天然歯と並んでも違和感のない仕上がりになります。顎骨に埋入するボルト部分は、歯ぐきに隠れるので見えません。
上部構造の色が白すぎると浮いて見えるため、患者様の肌や歯の色に適した色を選択することが大切です。 - Merit 02
使用感が天然歯に近い
インプラントは、食べ物を噛んだ時の感触が骨に伝わります。入れ歯やブリッジにくらべると使用感は天然歯に近く、ズレる心配もないので「食事を今までどおり楽しみたい」という方にはとくに向いている治療法といえるでしょう。
- Merit 03
周囲の歯に
負担をかけない独立タイプのインプラントは、周囲の歯を支えにしたり削ったりすることがありません。仮にトラブルがおこっても周囲の歯を巻き込みにくいのが大きなメリットです。
上部構造とインプラント体(顎骨に埋入するボルト部分)は、アバットメントとよばれる部品でつながっていますが、そのおかげで上部構造の一部が欠けることがあっても全体を撤去せずに対処できます。
デメリット
- Demerit 01
手術を行う
基本的にインプラント体を顎骨に埋入する時と、アバットメントを取り付ける時の計2回の手術を行います。1回目の手術を終えたらインプラント体と顎骨がしっかり結合するまで2~6か月待機し、そのあとに2回目の手術を行います。どちらも麻酔を使用するため手術中の痛みはありません。
- Demerit 02
顎骨の厚みが必要
顎骨の厚みがないと、インプラント体を埋入できません。重度の虫歯や歯周病によって顎骨が広範囲で溶かされていると、埋入手術に加え、骨を増やすための別の処置や手術を行わなくてはなりません。そのため、費用もそれに応じて高くなります。
- Demerit 03
費用がかかる
インプラント治療は保険適用外です。歯科医院によって設定金額が異なりますが、相場より低く設定されている場合は「症例が少ない」「使用する部品の質が良くない」といった理由が隠れていることもあるため注意しましょう。手術を伴う治療だからこそ、安さよりも安全性を重視することをおすすめします。
失った顎骨を増やす骨造成手術
顎骨の量が不足していると安全なインプラント治療ができないため、追加で顎骨を増やすための処置を要します。患者様の一人ひとりの状態に合わせて適切な方法をご提案しております。
- SURGERY
ソケットリフト
鼻の穴につながっている上顎洞を覆うシュナイダー膜を押し上げてスペースを作り、骨補填材を入れて骨を増やす方法です。シュナイダー膜までの骨の高さが5mm以上あるケースに適用されます。
上顎洞までの厚みが少ないとインプラントが顎骨からつき出てしまい、上顎洞炎やインプラントの脱落のリスクが高まるため注意しなくてはいけません。ソケットリフトはそのリスクを抑えるために顎骨の厚みを増やすのが目的です。 - SURGERY
サイナスリフト
目的はソケットリフトと同じで、顎骨の厚みを増やす処置です。骨の高さが5mm以下、もしくは多くの歯を失っているケースに適用されます。
歯ぐきの側面から切開して骨の移植を行います。ソケットリフトのように上顎洞に骨を押し上げず、上顎洞の外にあるシュナイダー膜を歯槽骨から剥がしてスペースを作ります。 - SURGERY
GBR
GBRとはGuided Bone Regenerationの頭文字からなる略語で、「骨誘導再生法」とも呼ばれています。
顎骨が不足している部分を「メンブレン」という人工膜で覆い、その中に自家骨や人工の骨補填材を詰めて骨芽細胞の増殖を促す方法です。 インプラント埋入時に行う方法とインプラント埋入前に行う方法があります。

サージカルガイド
インプラント治療の成功には、適切な位置にインプラントを埋入することが欠かせません。下顎には口周りの感覚を支配する大きな神経が通っており、それを傷つけると顔面麻痺につながる恐れがあります。
一時的な麻痺で済むこともあれば一生治らないケースもあり、治療は慎重に行う必要があります。また、動脈を傷つけてしまうと命にかかわることもあります。 検査結果をもとに作製したサージカルガイドを使うことで、安全かつスピーディーに質の高い手術が可能となります。

インプラント周囲炎について
インプラントを埋入した部位におこる歯周病を「インプラント周囲炎」といいます。インプラントが脱落する大きな原因であり、お手入れが不足していると発症しやすいため、注意しなくてはいけません。インプラント周囲炎を防ぐ一番のポイントは「根元に汚れを残さないこと」です。一般的な歯周病と同じで歯ぐきに汚れが付着していると発症します。
インプラントは虫歯になることはありませんが、歯ぐきには汚れが付くため、根元を意識して丁寧にお手入れすることを心掛けましょう。トラブルの予防や早期発見ができる定期検診も必要不可欠です。ほかの歯を守るためにもぜひ習慣化してください。

FLOW インプラント治療
の流れ
インプラントは人工歯根を埋め込むため、手術が欠かせません。精密検査をしっかり行い口内環境をきちんと把握した上で、患者様一人一人に合わせた治療をご提案していきます。
十分なカウンセリングを行い、患者様の不安や心配を取り除いてから治療を進めていきます。ご希望やご予算などをお伺いしながら患者様と一緒に治療法を選択していきます。一般的なインプラント手術は以下のような流れとなります。
Flow 1次手術
専用のドリルを使用して、歯を失った部分にインプラントを埋め込むための穴を形成します。
もちろん麻酔を行っていますので痛みはありません。骨の穴にインプラントを埋め込み、しっかり固定してから歯ぐきを閉じます。Flow 骨の結合・治療期間
インプラントに力をかけずに、治癒を待ちます。インプラントと骨が結合するまで、おおよそ3~6ヶ月間待ちます。
Flow 2次手術
インプラントが骨と結合したら、再び歯茎を切開し、人工歯を取り付けるためにアバットメント(支台部)を連結し、歯茎から露出させて歯茎の形態を整えます。
Flow 歯の装着
お口の中の型を取り、患者様に合った仮の歯で噛み合わせを調整し、歯ぐきの治癒を待ちます。その後、天然の歯と見分けのつかない人工歯をインプラントに装着して完了です。
ご自宅でのメンテナンス法をご説明いたしますが、歯科医院での定期的なインプラントのチェックも大切です。せっかく手に入れたインプラントですので、大切にケアしていきましょう!
※一部、保険が適用されない治療がございます。当院では十分なご説明のもと、いくつかの選択肢をご提案の上、治療計画を立ててまいります。お気軽にご相談ください。